たまたまみたNHKの「病の起源」おもしろかった(癌の話) |
①癌の遺伝子は、精子が増殖する遺伝子を利用して増殖するようになった。精子の増殖は、人類が二足歩行するようになって増殖力を増す方向に進化した。なぜ二足歩行するようになったかという学者の説がすごい。女が男に遠くまで狩猟させ開いた手=前足で食べ物を持ち帰させるためだった。で、それまで猿のようにお尻が赤くなって生殖期を知らせたのをやめる。男は年中遠出をして食べ物を持ち帰った報酬としてセックスを提供されるようになった、という。番組では、今のタンザニアの部族の男が狩猟から帰り女と子供に食べ物を与える光景を映したが、サラリーマンと専業主婦の関係でもある。
②癌の遺伝子は、脳神経が大きくなる遺伝子を利用して増殖するようになった。脳神経の増殖にはFASという酵素が働いているが、癌細胞もそれを大量に使って増殖するようになった。現代の先端医学では、すでにこのFASだけを抑制することで癌細胞を破壊する薬(副作用がない)が開発されていて、番組は「いま、臨床実験をする準備をしている」と報告していた。おそらく抗がん剤開発にかけた投資を回収できるまで普及させない製薬業界の圧力があるのではなかろうか。
③アフリカ大陸で誕生した人類は、やがて人口過剰のために世界各地に移動していく。すると紫外線の強い所から弱い所にも行く訳だが、癌発生率がカナダなど紫外線の弱い所で多いことが統計的に分かった。紫外線にあたると皮膚がんになると言われるがそれはあたり過ぎの場合で、一日15分はあたるべきなのだそうだ。ビタミンDが作られてそれが癌抑制に働く。人類の出アフリカが癌発生率を増大させたという。
④エジソンが電灯を発明し夜、働く人が増えた。夜勤の看護士に乳癌が多いのは業界では知られていることだそうだ。夜睡眠をとるとメラニンがつくられ、これが癌抑制に働くという。夜型人間は気をつけねば。
⑤近代文明におけるたくさんの発癌性物質の発生がダメを押した。
以上の話から、
癌対策として私たちができることは、
②で、一日も早くFASを抑制して癌細胞だけを破壊する新薬が認可されるように国やマスコミに働きかける。
③で、一日15分は日にあたるか、サンタン・マシンで紫外線にあたる。
④で、早寝早起きをする。
⑤で、発癌リスクの指摘される遺伝子操作食品や発癌性物質の入った食品その他の国の規制を徹底させる。
緊急には、それを野放しにしているアメリカのルールを強要されるTPPや対米FTAへの参加を喰い止めるよう、できることをする。
(補記)
WSJJapan:
ブリストルが高い、新抗がん剤を好感しシティが投資判断引き上げ - http://WSJ.com http://on.wsj.com/10lYfOX