母の喉の調子が悪い(4) |
だが、たんと咳が止まらず、体力が消耗したり、夜睡眠薬を飲んで就寝しても寝付けなかったりして母は元気がない状態が続いている。
そこで今日、また耳鼻科に行って来た。
亜鉛を飲んでいて、粘膜が丈夫になることはあっても、たんと咳が止まる訳ではないから、見てもらってたんと咳を止めるための薬をもらおう、
そう言っても母はなかなか言う事を聞かなかった。
一時、気管支の方までむせび、呼吸するとひゅーひゅー言ってたのが収まって、たんと咳だけになり、母は多少は良くなって来ている。しかし、朝から晩まで咳をしている様子は昨日火曜のデイセンターのスタッフも報告するほどだった。薬なしで治す、というのはありえない。
私は、どうも母の頑なさは、前回、喉の中をみるカメラを喉に通された際、真っ赤になって涙を流してむせってしまったショックがトラウマになっているためではないか、と疑った。
そこで、亜鉛不足を補う一環で途中ココスでステーキを食べて行こう、
と提案すると、ことのほか肉好きの母はそれならばと重い腰を上げてくれたのだった。
という訳で、
正午に家を出てココスで食事して耳鼻科に着いたのが1時半過ぎ、午後の診療開始2時半の約1時間前到着。受付は2番目だった。
午前の患者さんが連休明けで多く午後にまで持ち越してて、2番目でも診察を受けたのは3時すぎだった。
結局、私の言ってた通り、咳とたんを抑える新薬と漢方薬をもらって帰った。
これで咳とたんが止めるためにできることは全てした。
あとは一日も早い回復を祈るのみ。
伊東駅前のスーパーで買い物して帰宅したのが5時半。
正午に出て半日かかった訳だが、田舎の病院通いはこれが普通だ。
この季節、日暮れ前に帰宅できたのは効率的な方だ。
咳き込む母を見るのはつらい。
咳き込む幼子を見る親の気持ちはこうではないかと思うほどだ。
だから本人が薬なんか飲みたくないとダダをこねても、どうにかして医者に連れて行き薬をもらって飲ませなくてはと対抗する。肉好きの母をステーキでつるといった小賢しい知恵も使う。
今日私が疲れたとすれば、送り迎えや待合室での待機ではなく、頑なな母を病院に行く気持ちにさせることの方だった。
だから家をクルマで出た時には、私の気持ちは晴れたぽかぽか天気の如くで、伊豆の青い海と青い空、山並みをこえて見える白い富士山を望むドライブは楽しかった。
待合室の1時間半ほどの待機も本を読み進めることができた。
私と母がびっくりしたのは、小学校低学年以下、赤ん坊までの子供の多さ。
耳鼻科がまるで小児科みたいな感じなのだ。
まさき耳鼻科の評判がよくて、広域から地元の耳鼻科をパスしてくる患者が多いことを差し引いても、幼い子供の割合が圧倒的に多いことは異常に思えた。
そんな普段とは違う社会勉強も待機中にはできる。
次回の診察は2週間後だ。
喉カメラを飲まないで済むことが分ったから、母は抵抗なく素直に従うのではないか。
だがいちおう、今度は宇佐美手前の国道沿いに発見したガストのステーキハウスに行こう、と提案するつもりではある。