NHKスペシャル「玉砕 隠された真実」再をみて |
(twitterより)
NHKスペシャル「玉砕 隠された真実」再をみた。天皇直属大本営の参謀=軍高級官僚たちはアッツ島で「玉砕」という言葉を初めて使って大嘘をついた。当初援軍を送るとしていたのを「敗残兵」として見捨てた。これは官僚ならではの全体最適ロジックだとしても、自分たちの統率の失敗を隠蔽するべく
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(つづく)ア守備隊長が援軍補給を求めず進んで玉砕の道を選んだ永久美談とする画策をしたことは許せない。マスコミや歌謡曲も歩調を合わせ「一億玉砕」をスローガンに戦意を高揚させた。じつはアッツ以前にも「玉砕」はブナやガダルでもあったが、大本営は敗残部隊を他島へ転進させたと発表していた。
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(むすび)番組の最後に、生きて虜囚の辱めを受けて生き長らえたことを沈痛な面持ちで振り返る高齢者たちが登場。私はその悲しげな表情をみて、戦陣訓とそれに従う美談に操られてしまった善人と、彼らを操り作戦失敗を隠蔽して責任逃れを続けた悪人とのコントラストに、言葉にならない怒りを感じた。
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(ほそく)大本営参謀の一人がアッツ島について「敗残兵は見捨てる、そうしないと全軍の作戦が立てられない」と進言し上に採用されたと告白。現代の企業社会でも不採算部門の切り捨てが、実質そこにたまたま配属された社員の首切りである実際を知ってか知らずか、それこそが合理化と言い切る輩がいる。