私は右翼でも左翼でもないのですが、何なのでしょう。 |
優先主権軸①<a国家主義 vs b市民主義>
経済起点軸②<a産業・生産 vs b生活・消費>
文化宗教軸③<a民族主義=高コンテクスト vs b理念主義=低コンテクスト>
とあり、たとえば、
アメリカは、移民の国で③bをベースに、
共和党の①a×②a と 民主党の①b×②b
の2大政党制で、
原理的にはその時々の勢力割合が国政に反映されるようになっている。
中国は、中国語と中華文化を共有する他民族国家で③aをベースに、
共産党一党独裁の①a×②a と 庶民の反政府感情の①b×②b
の拮抗状態が
改革開放以後の急成長と格差拡大で推移して
それがさまざまに国政に反映されるようになっている。
日本は、ちょうど米中の中間で、
日本語と日本文化を共有する仮想単一民族国家で③aをベースに、
右寄り政党の①a×②a と 中道および中道左派の①b×②b
の2極状態で、
その時々の勢力割合が国政に反映されるようになっている。
私は、以上について良し悪しを論じたり、各軸のどちらかの極が正しいと言い合ってイデオロギー対立することに意味を見出せない。
私が常に注意し警戒しているのは、
①②③の各軸のどちらかの極に一辺倒化することと、
それが国外からの圧力や国内の報道や選挙の不正といった民主主義を毀損する不条理によって仕組まれることだ。
たとえば、日米中の軍産複合体と原発産業そして国際金融資本は、
みな、
経済至上主義において③b理念主義・低コンテクストをベースに
無国籍資本の力で国家主義をあやつり=①a
多国籍企業ないしは国内寡占企業の収益増大を最優先に図る=②a
特に、
アメリカのいわゆるネオコンは、
共和党政権だけでなく、民主党政権でも変わらぬ影響力を国政に反映させていて、
エネルギー、食糧、医療などの戦略分野で国際シンジケートを主導的に形成し運営してきている。
こうした勢力とその動きに対して、国連が無力だったり国際機関が偏った裁定しかできないのは、それらがネオコンと同じく
優先主権軸①がa国家主義であること、
経済起点軸②がa産業・生産を起点とすること、
文化宗教軸③がb理念主義・低コンテクスト、つまり数量調整しかできないこと、
が限界づけているためと考えられる。
こうした国連や国際機関の限界を乗り越えてネオコンの動きに対抗するには、
原理的に、
優先主権軸①がb市民主義であること、
経済起点軸②がb生活・消費を起点とすること、
文化宗教軸③がa民族主義・高コンテクストを多様性として相互に容認された文化多元主義を創造的に実践していくこと
が不可欠と考えられる。
各軸の対極にも多大な影響を与える成果を多彩なグローバルな民間交流やローカルな現場恊働が有志市民によって世界中で展開されることが求められる。
象徴的には、
原発に頼らずにすむ代替エネルギー手段の開発と地産地消の普及、
高額医療に頼らずにすむ安価で人の心を満たす医療や予防の開発と普及、
経済戦士としてのビジネスマンや技術者ではなく人類を幸福にするグローカルな職能人や知識創造者の育成と交流、
などなど、
多様な有志市民がそれぞれの職場や職能において自己革新と集団創発の可能性を見出し連帯していくことが有効であり、私はそういうことの促進に私の持ち場から注力していきたい。
果たして、このような私のスタンスは右翼でしょうか左翼でしょうか。