企業が存在する意義は、もっといくらでも有意義にできるのに。 |
(twitterより)
(TPP絡みで)
農業でも工業でも国を支えられるかとか、国際競争に勝てるかとかばかりビジネスとして論じられる。しかし、業(なりわい)としては働き甲斐や仲間との切磋琢磨、プライドやロマンを大切にする日本人が多くいて、結果として高い評価や業績がついてくる。そんな日本社会の創造性こそが源泉、堅持すべき。
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当たり前過ぎて忘れられてることあり!「日本は輸出立国」だが「国民が働き手としてきめ細かな生産品やサービスを国民に提供。つまり質の高い需給関係を維持してるから、価格の割に心身ともに健やかな生活を総合的に維持できてる」こと。この社会の質的豊かさが世界で引く手数多の商品サービスの源泉。
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バブル崩壊後の平成不況下、ほとんどの日本企業が日本型経営を短絡的に全否定して米型の首切りリストラ。だがその後個性的に成長したのは、日本型経営の短所を払拭し長所を現代化国際化したセブンイレブンやクロネコヤマト、ニトリや未来工業。そして今TPPでまたアメリカ型で日本型働き手を全否定。
(ソニーのテレビ事業縮小絡みで)
日曜だというのに、ソニーの人がブラビアの点検にきた。沼津を10時に出て12時くらいに到着、30分作業。いつもは技術職の感じの歳のいったお二人。ソニーのテレビ事業縮小報道についてきくと、え、そうなんですかぁ、と。
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薄型テレビやカーナビなど日本の大手メーカーやそれを典型として産業界を見る政治家に決定的な誤りがある。彼らは日本が売っているのは「モノ」と思ってるが、本当は「日本人の知識労働」なのだ。モノに加えてソリューションが必要な業務用、海外なら「日本人の知識労働」で掘り起こせる市場沢山ある。
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(つづき)
兵器や軍需機器はそういう「モノ+ソリューション」市場だから財界は「武器輸出三原則」緩和なんて言い出している。一方、民需の場合、国内需給の質の高さが「日本人の知識労働」を向上させてて世界的に優位。地域事情に合った警察カーナビやCATV端末等の多様なソリューション需要は大。
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(むすび)
マーケティングの常識だが、同じ既製品なる「モノ」を万人に量産量販するマス・マーケティングと、顧客の多様なニーズに合わせたカスタマイズ「モノ+ソリューション」を売るカスタマー・マーケティングあり。前者は一元的な高性能低価格が勝負だが、後者はソリューションの質と信頼の勝負。
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(ほそく)
企業が存在する意義について、今は余りに了見が狭過ぎる。ただモノを作って売るものと見なされている。しかし企業には、社員の多様な能力を育むとか、生み出す成果によって社会や世界を良くするとか、就労者とその家族の生活や人生を経済的に支えるとか、有意義な存在にいくらでもなり得る。