戦争に人々を向かわせたメカニズムは今も健在 |
昨夜のNHK「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第2回 巨大組織“陸軍” 暴走のメカニズム」http://www.nhk.or.jp/special/onair/110116.htmlは必見だと思う。登場した学者が言ってたように、まったく同じメカニズムが大手企業にも働いている。
↓
(つづき)「第2回 巨大組織“陸軍”暴走のメカニズム」http://www.nhk.or.jp/special/onair/110116.html 関東軍という出先の独断専行を中央が追認、その中国への拡張を抑えるべく天津軍を増大、それが国民的抗日運動の激化と戦争の泥沼化を招いた。
↓
(むすび)海軍も「戦闘機+空母」への資源集中の合理性は明らかだったが、「大鑑巨砲主義」を止めると「水兵の雇用が守れない」と首脳部が判断、あの大和や武蔵の国家予算数年分の建造とさしたる成果も上げぬままでの敗戦を招いた。陸海軍、問わずエリート官僚集団は帰属組織の権益拡大と保身を優先。
↓
「国=政権+官僚」は実に不誠実で、国民の幸福可能性や生命を奪い、かつそれを正当化し責任を絶対に取らない。それを国民は歴史と現実において体で知っている。しかし他国への対抗を煽動されると、他国の「政権+官僚体制」の敵視に留まらずその犠牲になってる同じ立場の他国の「国民」まで敵視する。
↓
NHKは「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第3回 “空気”に動かされた国家(仮)」で、その“空気づくり”を決定的にしたマスコミの罪を反省するらしい。ほんとに反省するなら、今、民放含めて一致団結している官報共同体の偏向報道、遮断報道をすぐにやめる筈だが、そうする気配はあるだろか?